積水化学工業(株)住宅カンパニーと日本電気(株)(NEC)はこのほど、次世代型住宅(スマートハウス)の中核技術であるHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)領域で事業提携した。クラウド(ネット上のサーバーを使用)を利用したHEMSの普及およびHEMS搭載住宅で10%以上の省エネをめざすもの。
今回の提携により、NECが電力装置と家庭用PCでエネルギー消費量を表示するソフトを開発し、積水化学工業が11年春に太陽光発電搭載住宅と組み合せて販売する計画。
同システムを組合わせたHEMS搭載住宅は、家庭内のPCを利用して太陽光発電とオール電化住宅のエネルギー需給を一元管理するもの。居住者自身による効率的な省エネが可能となる。
また、データセンターで家庭の電力使用量や太陽光発電量、売電・買電などの情報を蓄積。太陽光発電の稼働状況や省エネの診断を行なうなどオーナーサポートを強化する。
システム自体は、HEMS電力測定と情報収集の2つの装置で構成され、価格は10万円以下とする計画。将来的には、蓄電システムとの連携や家電制御によりエネルギーの削減や平準化などが期待できるという。