埼玉県住まいづくり協議会は22日、浦和コルソホール(さいたま市浦和区)で、平成22年度 住生活月間シンポジウム「きずなを深める住まいを考える」を開催した。
冒頭、同協議会会長の宮沢俊哉氏((株)アキュラホーム代表取締役社長)は、「長く住む住宅において価値観は変わっていくものだが、今一度原点にかえり、家族・住まいについて考えられる機会になれば」などと述べた。
第1部講演は、テレビアニメ「サザエさん」のフグ田マスオ役などを務める声優・増岡 弘氏により行なわれ、「サザエさん一家は幸福みつけの達人ぞろい ~家族の絆は明るい住まいから~」というテーマのもと、長年の声優業を通じた言葉の重要性、サザエさんからみる近年の子どものあり方や、ログハウス風の自宅を建てた話などが語られた。
第2部では、上京した夢を追いかける女性向けにシェアハウスを運営するチューリップ不動産・代表取締役の水谷紀枝氏が「シェアハウス ~リノベーションによる『きずな』の再生~」というテーマで講演した。
シェアハウスの歴史、運営上の工夫内容、生活共同体としてのコミュニティのあり方などのほか、空き家を有効活用したリノベーションによる再生方法もさまざまな事例を交えて紹介。「女性が経済力を持って活躍、暮らしやすい社会ができれば、子供の幸せにもつながる」として、未婚女性のキャリアアップのサポートの重要性を語った。
続いて「住まいの防犯アドバイザー」の表彰式を実施したほか、第6回「埼玉住み心地の良いまち大賞」の入賞作品展、第2回「埼玉県環境建築住宅賞(住宅部門)」応募作品の展示・投票会などを同時開催した。