



ポラスグループで注文住宅を手がけるポラテック(株)はこのほど、「TBSハウジング新越谷会場」内に新たなモデルハウス2棟を建築、報道関係者に公開した。
新しく建築したのは同社「PO HOUS」ブランドの主力2商品である「ARZILL」と「和美庵」。
モダンデザインの「ARZILL」では、音楽を愛する家族を想定し、ダイニングキッチンから連続する空間に遮音性能D-50を備えた音楽スタジオ(約14畳)を設計、「スタジオリビング」という住まい方を提案した。これまでも、顧客の要望により防音室を提案していたが、組立式の防音室は、「部屋が狭くなり閉塞感が出る」「防音室が個室として独立してしまい、居心地がよくない」などの意見が寄せられていた。そこで、リビングにスタジオ機能をもたせることで、音楽を思う存分楽しむことができる空間と“居心地のよい心休まる場所”であるリビング空間を融合させた。組立式防音室の後付けに比べ、コストは約半分程度になる。
なお、同空間を音楽だけでなく、映画鑑賞やカラオケ、ダンスなど家族の趣味に合わせたさまざまな用途に利用できるとして、「オーダーメイド型防音室仕様」をパッケージ商品化、防音と吸音性能をそれぞれ3仕様から選べる「Polus Sound System」として販売していく。
一方、和風デザインの「和美庵」では、同商品初となるガレージハウスを提案。京町家風の外観とスーパーカーという一見相反するイメージのものが共存する空間を、黒や茜色など落ち着いた色彩で構成した。「露地」や「躙り口」のある本格的な茶室も設置。室内には、2010年度グッドデザイン賞を受賞した室内用珪藻土左官壁「侘び土(わびつち)・寂び土(さびつち)」を採用し、「茶の湯文化」に潜む侘び寂びの美意識を表現した。
建築面積・延床面積はそれぞれ、「ARZILL」が74.63平方メートル、136.97平方メートル、「和美庵」が91.15平方メートル、128.31平方メートル。坪単価は両商品とも58万円から。どちらも、年間20棟の販売を目標としている。