東急リバブル(株)は29日、2011年3月期第2四半期決算の説明会を開催した。
当期(10年4月1日~9月30日)は連結売上高265億2,200万円(前年同期比▲3.6%)、営業利益31億400万円(同199.8%増)、経常利益31億3,300万円(同195.7%増)、当期純利益19億3,600万円(同297.1%増)。
主力の仲介業では、リテール部門において首都圏を中心に契約件数が増加し、平均取扱価格が上昇したこと、また、ホールセール部門においても投資市場への取組みを強化したことにより平均取扱価格が上昇。営業収益は154億2,600万円(同15.0%増)、営業利益は25億2,900万円(同78.9%増)となった。なお、取扱い件数は売買仲介が7,500件、賃貸仲介が4,418件。
また、販売受託業では、「二子玉川ライズタワー&レジデンス」など販売が好調に推移するなど、収益計上件数および平均単価が上昇。取扱件数が1,580件となり、営業収益が26億9,100万円(同109.5%増)、営業利益9億6,600万円(前年同期:営業損失4億5,400万円)と大幅増益となった。
賃貸業では管理代行・借上げともに稼働率が低下したが、管理戸数が増加したことなどにより、営業収益56億4,300万円(前年同期比6.5%増)、営業利益8億8,000万円(同14.9%増)。不動産販売業では新規案件を厳選して絞り取り組み、土地10区画、マンション83戸、戸建て2戸を販売。営業収益27億6,300万円(同▲63.2%)、営業利益3億9,300万円(同▲61.5%)となった。
説明にあたった、同社取締役員経営企画部長の太田陽一氏は「レインズのデータなどをみると、取引件数が減少し、在庫が増えているようだが、現場の感触では契約までの期間が長期化する傾向があるものの、市場が萎んでいるとは感じない。当社のリテール部門は、都心および田園都市線沿線を中心に好調に推移している。今後、出店適地があれば、城西南を中心に、積極的な店舗展開を考えていきたい」などと話した。
なお通期では、連結売上高は540億円、営業利益44億5,000万円、経常利益45億円、当期純利益26億6,000万円を見込んでいる。