不動産ニュース / 団体・グループ

2010/11/12

設立20周年記念講演会を開催/リビングアメニティ協会

主催者を代表してあいさつする同協会専務理事の居谷献弥氏
主催者を代表してあいさつする同協会専務理事の居谷献弥氏

 (社)リビングアメニティ協会は11日、すまい・るホール(東京都文京区)で設立20周年記念講演会を開催し、(株)リクルート住宅総研主任研究員の島原 万丈氏と明治大学理工学部建築学科教授の園田 眞理子氏が講演した。当日の参加人数は、会員や関連事業者ら約200人。

 冒頭、同協会の専務理事の居谷献弥氏は、「BL部品の開発を中心に、シックハウス対策やバリアフリー化、省エネ対応、防犯性能など社会の要請に対応して性能を確保し、部品開発・標準化してきた」などと歴史を振り返り、「優良住宅部品は、住宅の作り手と住まい手の共同作業の結実であり、より良い住宅のアメニティーを求めていく」などと挨拶した。

 また、同協会広報部会長の村田幸隆氏はこのほど発行した「20周年記念誌」を紹介しながら同協会の事業活動を説明。「今後、環境、高齢化、安心・安全、健康などをテーマに、より一般ユーザーを意識した取り組みが必要。既存住宅の改修で住宅業界を活性化させ、膨大なストック市場を10年単位でより良くしていく」などと述べた。

 島原氏は、「住宅市場の構造変化と消費者の住意識~リノベーションがカギを握るストック型社会の実現」と題して講演。現在30歳前後のいわゆる「ポスト団塊世代」の新しい価値観や感性を紹介し、住宅選びの新しい価値領域として「リノベーション住宅」の可能性を解説した。

 園田氏は、「超高齢社会に向けたイノベーション~五感のバリアフリーとアメニティー」と題して講演。社会全体として0歳~100歳以上の人が同時に存在していることや、知的障害者、認知症高齢者、乳幼児ら、いわば「沈黙している人」が建築・設計に対して感じていることなどを紹介したうえで、「人の安心・快適な受感を損ねる建物側の妨害要素を取り除き、多様な存在に対して設計や設備が通用する範囲を拡大させるべき」などと呼びかけた。

動画でチラ見!

座談会「事故物件に立ち向かう」

掲載誌はこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年7月号
定住・関係人口増加で空き家も活用?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/6/25

記者の目を公開しました

今の若い世代が集合住宅に求めるものとは?」を公開しました。
住宅に求められるものが多様化する中、若い世代は何を求めているのでしょうか。今回は、若者自身が集合住宅の企画アイディアを提案する「学生プランニングコンペ」(開催:スカイコート(株))を取材しました。