不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2010/11/17

賃貸事業収入増加するも、前期の物件売却益の反動で増収減益/JRE10年9月期決算

 ジャパンリアルエステイト投資法人(JRE)は16日、2010年9月期決算説明会を開催した。

 当期(10年4月1日~9月30日)の営業収益は221億1,200万円(対前期比2.1%増)、営業利益は99億3,900万円(同▲5.7%)、経常利益は81億3,500万円(同▲8.3%)、当期純利益81億3,400万円(同▲8.4%)、1口当たり分配金1万6,628円となった。

 当期は、「菱進銀座イーストミラービル」(東京都中央区)増築工事の竣工に伴う賃貸床面積の拡大などにより、賃貸事業収入が増加するも、今期は前期発生した物件売却益がなく減益となった。

 また、オフィス賃貸市場が依然として弱含みであることから、テナントによる賃料の下落圧力が働き、賃料の減額改定をするビルもみられた。また、テナントの撤退や縮小にともなう解約もあり、全ポートフォリオのテナント入居率は当期末時点で92.4%(同▲0.6ポイント)、契約賃料は月額33億900万円(同▲3.7%)となった。
 
 10年9月末時点におけるLTV(総資産有利子負債比率)は41.3%。

 同投資法人代表取締役社長の片山 浩氏は「オフィス賃貸市場の回復は当初の想定よりも時間を要しており、内部成長を図るのが難しい環境にあるが、資金調達環境は改善してきている。外部成長を主軸とし積極的に優良物件を取得していきたい」などと述べた。

 次期(10年10月1日~11年3月31日)については、営業収益216億9,000万円、営業利益94億3,000万円、経常利益、当期純利益はいずれも75億4,000万円、1口当たり分配金1万5,430円と減収減益の予想。なお、取得を決定している資産はない。

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