(株)東京カンテイは17日、10月の三大都市圏・主要都市別における「分譲マンション賃料月別推移」を発表した。同社のデータベースに登録された分譲マンションの「月額募集賃料」を行政区単位に集計・算出し、平方メートル単位に換算したもの。
同月の首都圏の平均賃料は、1平方メートルあたり2,600円(前月比0.8%増)で、6ヵ月連続の上昇。三大都市圏では唯一上昇基調で推移しているものの、上昇率はやや鈍化傾向にある。地域別では、東京都が3,043円(同0.1%増)と安定推移しているが、神奈川県は2,042円(同▲0.4%)、埼玉県は1,641円(同▲1.6%)、千葉県は1,598円(同▲1.3%)と、周辺3県ではいずれもマイナスとなった。
また、近畿圏の平均賃料は、1,712円(同0.2%増)と、7月以降は1,700円を上回る水準で安定推移。地域別では、大阪府1,775円(同0.2%増)、兵庫県1,679円(同0.8%増)となった。
中部圏の平均賃料は1,494円(同▲0.3%)、愛知県は1,523円(同0.4%増)。前年同月比でみると、中部圏が▲4.9%、愛知県が▲4.0%と、他の都市圏や都府県よりも下落率が大きく、依然として緩やかな賃料低下傾向が継続している。