不動産ニュース / 調査・統計データ

2010/11/17

オフィスビル、賃料調整が進み、需要の流動性が回復/CBRE

 シービー・リチャードエリス(株)(CBRE)は17日、四半期ごとにテーマを変えて発行しているオフィスマーケットに関するレポート「Japan Office Market View」の発表に合わせ、全国12都市における新規需要の動向に関するセミナーを報道関係者向けに実施した。

 シービー・リチャードエリス総合研究所(株)代表取締役専務の前澤威夫氏が、全国オフィス需要動向について考察。東京23区と主要5区の空室率推移とSクラスビル、Aクラスビルの空室率推移などを比較し、Sクラスビル、Aクラスビルの賃料調整が進んだことにより同セグメント空室率が低下。需要の流動性が徐々に回復傾向にあることを紹介した。また、全国の需要顕在率と空室率の動向などを示した。

 また、シービー・リチャードエリス(株)ビル営業本部マネージングティレクターの渡辺善弘氏は、2010年は賃料調整が進んだことで、事務所を東京中心部から外側に移転した企業が、再度中心部に戻ってくるケースが増えていること、事務所の統廃合移転が増加傾向にあることなどを話した。
 一方、そうした移転ニーズはあるものの、需要全体が増加しているわけではなく、特に中小ビルなどで一度空室になると長期化する傾向があるが、それも徐々に回復傾向にあることなどを指摘した。
 
 なお、同日発表したレポート「全国オフィス需要動向を考察する」では、全国12都市の賃貸オフィスビルの募集・成約面積やテナント移転動機の傾向を07年から辿って、現在の状況を解説している。

 詳細は、同社ホームページを参照のこと。

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。