

山万(株)は、東日本電信電話(株)(NTT東日本)が25日から提供を始める光回線サービスを活用した家庭向けタブレット型情報端末「光iフレーム」と、生活情報などのアプリケーションを配信するサービス「フレッツ・マーケット」を、同社が開発する「ユーカリが丘ニュータウン」(千葉県佐倉市)に2011年1月から導入する。
「光iフレーム」は、無線LANにより、屋内で持ち運びながら使用できる情報端末。主婦や高齢者をターゲットに想定。端末とサービスをセットで利用することでニュースや天気予報、電子チラシ、料理のレシピなど生活情報を受信できる。
山万は、同システムを「ユーカリが丘ニュータウン」(NT)に居住する高齢者および子育て世帯の支援、地元商店の活性化を目的に導入する。導入に先立ち、10年6月から3ヵ月間、NTT東日本とともに同サービスの実証実験を行なった。実験では、約200の端末を住民に貸与、生活情報などの配信者とユーザーが双方向で活用する試みを実施したところ、地域情報配信の反響もあり、実験参加者から高い評価が得られたという。
17日に会見した山万の代表取締役社長の嶋田哲夫氏は、「パソコンを使い慣れない高齢者でも使いやすい。NTT東日本とともにNT内の全世帯に普及させ、まちのプラスアルファの機能にしたい」と述べ、11年中に全世帯の約8割(4,800)に普及させる方針を示した。
また、同端末を通じ、高齢者向けの見守りおよび買い物支援サービスの提供も予定しており、「高齢者が住みやすく、また、子育てのしやすいまちづくりに役立てたい」(嶋田社長)としている。
なお、「光iフレーム」の価格は2万4,150円、レンタルの場合は月額315円。「フレッツ・マーケット」の利用料は一般ユーザーが月額210円で、光回線サービスの契約と無線LAN環境が必要。アプリケーションは11月下旬までに35種類を提供する予定。