(社)高層住宅管理業協会は24日、第281回理事会を開催。終了後、記者懇談会を行なった。
理事会では、(株)浪速管理代表取締役の野﨑孔作氏を新理事に選任。曲堀幸和産業(株)代表取締役の堀内信良氏の理事職辞任を受理した。
また、(株)あなぶきコア、(株)MGファシリティーズの協会および保証機構への資格承認による入会を承認。一方、(株)グランドサービスが会社合併により、協会および保証機構を11月30日付けで退会予定であることから、協会会員は407社、保証機構会員は356社となる。
懇談会の席上、同協会理事長の黒住昌昭氏は「本日の理事会において、フォローアップ制度の評価基準等協会諸規程の承認を得た。同制度は、立入りした会員の調査結果について評価基準をもとに『A:問題なし』『B:助言』『C:書面による改善状況を報告』『D:Cに加え、再度立入調査を行ない改善状況を確認』の4つに区分し、マンション管理適正化法の遵守を徹底するもの。モニタリング制度による立入調査の状況では、C・Dの状態である会社が約7割と、非常に残念な結果となっている。今後、早急に評価書および改善報告書の提出依頼を送付し、内容を確認したうえで2011年1月以降より再立入りをスタートさせ、法令遵守の徹底を図りたい」などと語った。
併せて、「大規模修繕工事完成保証・瑕疵保険制度」の概要を発表。工事完成保証については、大規模修繕工事請負会員が倒産等した場合の、代替施工業者指定・工事完成、施工会社の変更に伴う増嵩費用の保証を、瑕疵保険については、大規模修繕瑕疵保険の取次ぎ、保険対象範囲の瑕疵工事に対して工事費用の80%を元請業者に対して補填する、といった内容を明らかにした。11月中旬より、全会員に対して利用コスト(請負工事の0.4~0.8%程度)・保証基金拠出額(小規模100万円、大規模1,000万円)の案を含めた制度概要案を案内のうえ、制度加入意思を確認しているが、12月中旬には制度加入意思有の会員を確定。詳細を検討後、11年7~9月に制度を発足させる予定。