不動産総合情報サービスのアットホーム(株)は29日、トレンド調査「一人暮らしの実状と部屋探しについて」のアンケート調査結果を発表した。首都圏で一人暮らしをしている18~29歳の学生および社会人計800人に、住宅に対する現状と希望、物件探しについて、9月3日から7日にかけてインターネットを通じて調査したもの。
毎月の収入は、学生14万2,600円(男子14万3,200円、女子14万2,000円)で、仕送りをもらっている人の割合は82.7%、社会人は22万800円(男性22万8,300円、女性21万3,700円)、同4.9%。
毎月の収入に占める家賃の割合は、学生41.4%(前回2009年11月調査比0.8ポイント増)、うち男子39.4%(同0.7ポイント増)、女子43.6%(同1.2ポイント増)、社会人は30.0%(同0.4ポイント増)、うち男性29.1%(同0.4ポイント増)、女性30.9%(同0.3ポイント増)といずれも増加した。
月額家賃の平均は、学生が5万9,100円(同▲300円)・男子5万6,400円(同▲300円)・女子6万1,900円(同▲100円)、社会人が6万6,300円(同▲200円)、男性6万6,500円(同900円増)・女性6万6,100円(同▲1,400円)となった。
現在の「間取り」と「建物のタイプ」は、学生・社会人ともに「1K」、「賃貸アパート」が過半数を占めた。
住まいを探した際に重視したことは、学生は「家賃」(89.8%)、「間取り・広さ」(73.3%)、「設備」(58.3%)の順となった。社会人も順位は同様となった。また、今後住まいを探すとしたら重視することについても、学生・社会人とも同様の順位となった。
重視した「設備」は、学生・社会人ともにトップは「独立したバス・トイレ」で6割以上を占め、次いで「エアコン」、「フローリング」の順となった。一方、学生が今後重視する「設備」は、現在の住まいで重視した設備の8位だった「防音(遮音)」が3位となり、社会人では、1位から3位までは変わらなかったものの、「大型収納」「防音(遮音)」の回答が大幅にアップした。
重視した「環境(立地)」は、学生の8割弱が「学校から近い」ことを重視しトップ、次いで「最寄り駅から近い」、「スーパーマーケットが近い」の順になった。一方、今後重視する「環境(立地)」の1位は「最寄り駅から近い」(69.3%)がトップ。社会人が重視した「環境(立地)」は「最寄り駅から近い」(61.3%)、「勤務先から近い」(55.0%)、「スーパーマーケットが近い」(37.5%)となり、今後重視する「環境(立地)」も同様の順となった。
住まい探しの際、基本情報以外に「あってよかった」情報の上位は、「物件(外観・内装)や街の写真」(学生79.5%、社会人80.0%)、「街の周辺環境情報」(学生43.8%、社会人35.3%)、物件や街の動画やパノラマ写真(学生37.8%、社会人33.0%)となった。一方、「なくて不便だ」と感じた情報は、学生・社会人とも「家賃相場情報」が4割を超えてトップ、次いで「他の入居者や周辺住民の情報」、「契約・引越しなどのノウハウ」が続いた。