不動産総合情報サービスのアットホーム(株)は29日、2010年10月度の首都圏新築戸建住宅および中古マンションの登録・成約価格について発表した。同社の全国不動産情報ネットワークにおける登録物件(新築戸建6,273件、中古マンション1,437件)と、成約物件(新築戸建1,606件、中古マンション473件)の価格についてまとめたもの。
新築戸建の登録価格は、首都圏平均で1戸当たり3,054万円(前年同月比▲1.5%)で再びマイナスとなった。成約価格は3,220万円(同0.6%増)で、26ヵ月ぶりにプラスとなった。東京23区で5,000万円以上の物件の割合が5.1ポイント増の26.0%に、また神奈川県でも4,000万円台の物件の割合が上昇するなど、高額物件の成約が比較的堅調だったことが要因。
成約平均価格は、8ヵ月連続で登録価格を上回った。
一方、中古マンションの登録価格は、首都圏平均で1戸当たり2,331万円(同14.7%増)で11ヵ月連続のプラス。前月比では1.5%上昇し再びプラスとなった。成約価格は2,093万円(同7.8%増)と10ヵ月連続のプラス。前月比では、価格の高い東京23区で10%近く下落したことが響き、2ヵ月連続のマイナスとなった。
なお、成約物件の平均価格は7ヵ月連続で登録物件の平均を下回っている。