不動産ニュース / 調査・統計データ

2010/12/1

投資不動産の期待利回り、全国的に横ばい/JREI調査

 (財)日本不動産研究所(JREI)はこのほど、「第23回不動産投資家調査」の結果を発表した。アセット・マネジャー、アレンジャー、開発業者(ディベロッパー)、格付機関、生命保険等を対象に10月1日にアンケートを実施。136社から回答を得たもの。

 投資対象不動産の期待利回りは、前回(10年4月1日)調査時同様、ほぼすべての都市で横ばいとなり、オフィス市場に底打ち感がみられた。
 また、賃貸住宅の期待利回りは、前回すでに利回りが低下傾向にあったが、今回はさらに利回り低下都市が広がり、全国的に回復傾向が明確になった。

 また、東京都丸の内、大手町地区におけるAクラスビルは期待利回り4.5%、取引利回り4.2%で、3期連続の横ばい。政令指定都市および地方中核都市における標準的なAクラスビルの期待利回りは、上昇都市がなくなり調査対象都市のすべてで横ばいとなった。

 不動産への新規投資意欲は、第20回(09年4月1日)を底に回復傾向にあり、今回は新規投資を積極的に行なうとの回答が80%と、第18回(08年4月1日)以来5期ぶりの高水準となった。新規投資を控える投資家は、前回の22%から今回は17%にまで減少している。

 オフィス賃料水準の予測は、前回に引き続き東京都内の各地区で下落幅縮小の予測が増加したほか、政令指定都市においても下落幅縮小の予測に転じた。

動画でチラ見!

座談会「事故物件に立ち向かう」

掲載誌はこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。