ジョーンズ ラング ラサール(株)(JLL)はこのたび、2011年の世界の商業用不動産市場における展望についてのレポートを発表した。
これによると、同年の商業用不動産市場ではその動向やパフォーマンスにおいて従来以上に差が広がるとしている。
具体的には、多額のエクイティ資本が不動産に集まり、新規資本調達が進み、世界の商業用不動産に対する直接投資額は10年実績比で25~35%上昇するなど、市場が活気づくとしている。
また、銀行やサービサーによる積極的な不良資産の売却が進み、これまでのより多くのセカンダリー資産が市場の放出されるとみている。
そのほか、アメリカのCMBS市場が活性化することや、賃貸市場においては欧州や北米市場に先立ちアジア・パシフィック地域が成長を主導することなどを指摘している。