東急不動産(株)は13日、同社を単独スポンサーとなり商業施設・オフィス等を投資対象とするREITを設立し、2012年度の上場をめざすと発表した。すでに、資産運用会社としてTLCタウンシップ(株)を10年11月に設立しており、首都圏、全国主要都市の不動産開発事業へ投資していく予定。
東急不動産は、住宅特化型REITとして上場をめざすコンフォリア・レジデンシャル投資法人を10年6月に設立している。商業施設・オフィスを投資対象にしたREITを上場すれば、同社単独スポンサーによるREIT事業のフルライン化が実現する。
なお同社は、東京急行電鉄(株)と協力して東急リアル・エステート投資法人(東急REIT)のスポンサーとなってきた。しかし、新REITの投資対象が東急REITと一部競合するため、東急不動産が保有する東急REITの投資口および東急REITの資産運用会社である東急リアル・エステート・インベストメント・マネジメント(株)の株式を東急電鉄に譲渡。スポンサーを東急電鉄に一本化する内容の基本合意書を締結した。