住友林業(株)は28日、2011年3月期第3四半期決算を発表した。
当期(10年4月1日~12月31日)は、連結売上高5,692億1,100万円(前年同期比12.3%増)、営業利益79億4,700万円(前年同期:営業損失29億7,700万円)、経常利益85億4,300万円(同:経常損失36億1,000万円)。当期純利益26億2,900万円(同:営業損失62億4,400万円)と黒字を回復した。
木材建材事業では、新設住宅着工が持ち直し販売数が増加、販売単価も上昇。売上高2,809億6,500万円、経常利益37億5,200万円となった。
海外事業ではニュージーランドやインドネシアの建材製造会社において販売数量が前年同期比で増加し業績も改善した一方、北米住宅事業や操業間もない中国の建材製造事業では厳しい状況が続き、売上高198億600万円、経常損失3億7,100万円。
住宅事業では、戸建注文住宅事業において、完工頭数が前年同期実績を上回り売上高が増加したことに加え、コストダウンにより経常利益も大幅に増加。リフォーム事業においても事業基盤の強化があり、売上高2,288億600万円、経常利益79億2,100万円。
不動産事業では、戸建分譲住宅事業において前年同期実績を大きく上回るなど好調に推移。また、保有賃貸物件の賃料収入や一部売却が収益に貢献し、売上高364億9,100万円、経常利益9億1,100万円となった。
なお、当期の受注は戸建注文住宅6,495棟(前年同期6,471棟)、木造アパート584戸(同488戸)。売上げは、戸建注文住宅が5,702棟(同5,408棟)、木造アパート254戸(同203戸)、戸建分譲事業187棟(同129棟)。期末受注残は注文住宅が8,987棟(同9,244棟)、木造アパートが1,162戸(同1,051戸)。
通期については、連結売上高7,700億円、営業利益155億円、経常利益160億円、当期純利益75億円を見込む。