東京建物(株)は14日、2010年12月期決算を発表した。
当期(10年1月1日~12月31日)の連結営業収益は1,982億7,400万円(前年同期比▲24.5%)、営業利益240億5,500万円(同▲17.5%)、経常利益136億8,700万円(同▲29.2%)、当期純利益は固定資産売却益15億5,300万円を計上、63億1,600万円(同▲0.5%)となった。
賃貸事業は「東京建物大阪ビル」(大阪市中央区)などの既存ビル売却などにより、建物賃貸収益は前期比微減となった。前期に「オリナスタワー」(東京都墨田区)の建物売却によるSPC配当収益を計上した反動などで、ビル運営管理受託などの収入が減少、営業収益は571億2,600万円(同▲16.0%)、営業利益172億5,700万円(同▲39.8%)となった。
分譲事業は、都心部での大規模分譲マンションの竣工なく、また、販売戸数1,614戸(同▲44.6%)と減少、営業収益1,092億1,700万円(同▲30.9%)、営業利益62億7,300万円(同▲26.7%)と減収減益となった。なお、現在販売中の分譲マンションなどにおいて、たな卸資産評価損5億1,400万円を営業原価に計上した。
当期販売した物件はマンション1,614戸628億3,200万円(前期2,914戸、1,207億6,900万円)、戸建て50戸30億9,300万円(同50戸、22億5,000万円)から、宅地等29件384億9,600万円(同37件、303億500万円)となり、住宅管理業務受託戸数は3万6,434戸47億9,600万円(同3万4,522戸、47億2,800万円)に伸張した。
次期(11年1月1日~12月31日)の連結営業収益は1,900億円、営業利益250億円、経常利益150億円、当期純利益60億円を見込んでいる。