不動産ニュース / 開発・分譲

2011/3/7

「駒沢第二展示場」の高級和風住宅モデル、オープン2ヵ月で232組が来場/住友林業

駒沢第二展示場モデルハウス外観
駒沢第二展示場モデルハウス外観
真壁でつくられたシンプルな空間を演出している居間。床材にはブラックウォールナットの無垢材を使用している
真壁でつくられたシンプルな空間を演出している居間。床材にはブラックウォールナットの無垢材を使用している
柱、造作材、障子には“赤”と呼ばれる心材を、敷居には赤松を使用した。右手にあるのがグラデーション調の障子
柱、造作材、障子には“赤”と呼ばれる心材を、敷居には赤松を使用した。右手にあるのがグラデーション調の障子

 住友林業(株)は7日、高級和風住宅「駒沢第二展示場」(東京都世田谷区)を報道陣に公開した。

 同展示場は、数寄屋建築の文化を残しつつ、現代の日本人が心地良く暮らすことを提案する場としてつくられたもの。大工・左官・建具師・染め司など、数々の職人による手業と、200年以上の秋田杉など本物の素材によってつくられる造形美が体感できる。

 モデルハウスは、1階床面積は約111平方メートル、2階約55平方メートル、延床面積は約166平方メートル。外観は、緩やかな屋根勾配や深い軒で強調された下屋の水平線と、印象的な2階の妻壁による、低重心のフォルムとした。屋根は、三州のいぶし瓦と銅の板金を選択。軽快な印象を与えるため、軒桁より先の部分を軽い板や金属で葺く「腰葺き」形式を採用した。

 居間には、真壁仕様のシンプルな空間に巾3間の大きな障子を設えた。正面の壁のタイルは、同モデルハウスのために信楽の窯元で焼いた信楽焼のタイルを採用。和室は、居間から通り土間を渡る離れ部屋で、床の間は床板に漆、床柱に霧島杉を使用。右手にある障子には、京都の染司が特別にグラデーション調に墨で染めた和紙を貼り高級感を出した。

 内覧会冒頭の挨拶において、同社常務執行役員住宅事業本部副本部長の和田 賢氏は「近年、西洋化が進んでいるが、“和”に対する親しみや憧れは、日本人のDNAとして持ち続けているもの。若い世代の方々にも“和”の伝統的な設えとデザインに触れ、感動していただきたい。この展示場で、首都圏の和風需要の掘り起こしと純和風商品の積極的訴求を図っていく」などと話した。

 なお、モデルハウスの建物価格は8400万円。1月2日のオープンから2ヵ月間で、232組が来場(昨年比40%増)している。

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