(株)日本経済新聞社は8日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で行なわれている「建築・建材展2011」において、「住宅ストックビジネスを切り拓く-中古住宅流通とリフォームの融合」をテーマにセミナーを開催した。「建築・建材展2011」は、未来の店づくり・街づくりを提案するアジア最大級の総合展示会「街づくり・流通ルネサンス2011」の展示会の一つ。
セミナーでは、「中古住宅・リフォーム市場倍増に向けて」をテーマに国土交通省住宅局住宅生産課課長補佐の豊嶋太朗氏が、「リフォーム需要を切り開く顧客対応」をテーマに(株)優建築工房代表取締役の柳井 剛氏が、「建物調査を利用し既存建物に価値を見出す中古住宅流通手法」をテーマに武蔵野不動産相談室(株)代表取締役の畑中 学氏がそれぞれ講演。
また、「日経ホームビルダー」編集長の安達 功氏をコーディネーターに、豊嶋氏、柳井氏、畑中氏がパネルディスカッションを行なった。リフォーム市場の裾野拡大について、建物調査を推進している畑中氏は「リフォームと建物調査、施工保証の一体化が今後より有用となる」と発言。また、豊嶋氏は行政の立場から「瑕疵保険の普及に併せ、異業種のリフォーム市場への参入促進が課題」、柳井氏は「集客および成約率を維持するためには、モノ売りではなくコト売り(ライフスタイル)の提案や、徹底した現地調査が必要である」と述べた。
なお、「建築・建材展2011」は11日(金)まで開催している。詳細は同展示会ホームページを参照。