(株)大京は10日、日産自動車(株)と共同で取り組んでいる、分譲済みマンションでの電気自動車(EV)充電インフラ実証プロジェクトとして、横浜市内のマンションでの実証を開始したと発表した。
同プロジェクトは、都市部でのEV普及において、分譲済みマンションへの充電インフラ整備が重要な課題であることから、設置のためのスキームおよび充電器の利便性を検証、課題解決を図っていく目的で行なうもので、2010年8月、両社の間で覚書が締結された。
その後、(株)大京アステージが管理する同市内のマンション280物件に参加を呼び掛ける公募を行なったところ、45組合から申し込みがあり、管理組合理事長へのヒアリングや居住者アンケートなどを経て、2物件を選定。うち1物件(横浜市青葉区、総戸数33戸)について、機械式駐車場の1区画にEV充電インフラを設置する議案が管理組合総会で決議され、10年末に充電インフラの設置を完了。日産自動車が電気自動車「リーフ」を提供し、1月下旬からEVの利活用実証を開始した。
大京は、環境配慮型マンションの推進、将来的なマンション居住者の利便性向上、EVの普及促進のため、10年4月以降着工するマンション各物件の全駐車場区画の10%程度に充電インフラを設置する方針。また、今回の実証実験を通して、既存物件も含めた充電インフラ設置をさらに加速させる。