(株)東京カンテイは28日、2011年2月度の「中古マンション価格天気図」を発表した。全国47都道府県のファミリータイプ中古マンション流通事例価格を月ごとに集計し、価格変動を「天気マーク」で表示したもの。価格が上昇傾向にある場合は「晴」、下落傾向にある場合を「雨」としている。
同月は、「晴」が前月の8から10に増加、「薄日」が9から10に増加した。一方、「雨」は15から10に減少したが、「小雨」は7から13に増加。前月から天気が改善した都道府県は10から15に増加し、改善傾向が見られた。
改善した地域は、北海道、岩手県、山形県、千葉県、岐阜県、和歌山県、福岡県、宮崎県など。横ばいとなった地域は29から26に、悪化した地域は、福島県、奈良県、高知県、熊本県などで、8から6に減少した。
秋田県、茨城県、佐賀県は「晴」で変動はないが、価格自体は強含んでおり、中古価格は上昇傾向で推移している。
首都圏の70平方メートル換算価格については、東京都が前月比で0.1%上昇し、4ヵ月ぶりに上昇した。埼玉県、神奈川県はわずかに下落、千葉県は1.1%上昇。首都圏全体では、横ばい傾向で推移した。
近畿圏では、大阪府、兵庫県はともに0.1%上昇で横ばい傾向。京都府は▲2.2%、奈良県は▲1.0%と下落したが、下落は小さくおおむね横ばいで、和歌山県は8.4%上昇した。全体的には安定傾向。
中部圏は、愛知県で▲0.7%下落したが、横ばい傾向で推移。静岡県では2.1%、岐阜県では2.8%上昇し、中部圏全体では横ばい傾向となった。