(株)東京カンテイは14日、2011年3月の「三大都市圏・主要都市別/分譲マンション賃料月別推移」を発表した。同社のデータベースに登録された分譲マンションの月額募集賃料を行政区域単位に集計・算出し、1平方メートル単価に換算したもの。集計対象は、専有面積30平方メートル未満を除くファミリータイプ物件で、直近3ヵ月の流通事例は数は首都圏3万5,059件、近畿圏1万7,853件、中部圏2,878件。
同月の首都圏の1平方メートル当たりの賃料は2,617円(前月比0.4%増)と前月の下落から再び上昇に転じた。10年10月以降2,600円台で安定推移している。
都県別では東京都が3,011円(同▲0.6%)と前月に続き下がったものの、神奈川、埼玉、千葉の3県では平均築年数が0.5年~0.8年程度新しくなったことにより、賃料水準はいずれも1.0%前後上昇した。なかでも千葉県は1,617円(同1.2%増)と4ヵ月連続で上昇、6ヵ月ぶりに1,600円を上回った。
近畿圏は1,727円(同▲0.1%)とほぼ横ばい。中部圏は1,503円(同0.3%増)で、特に愛知県では1,525円(同0.4%増)と上昇したものの、依然として低水準が続いている。