(財)東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は19日、2010年度(10年4月~11年3月)の首都圏不動産流通市場の動向を発表した。
同期の首都圏中古マンション成約件数は2万9,961件(前年度比▲4.3%)と3年ぶりの前年度割れとなり、3万件を割り込んだ。リーマンショック後の価格下落で拡大した需要が、価格の上昇で一服したことに加え、3月11日の東日本大震災によりさらに減少した(2月までの減少率は▲2.7%)。
都県別では、東京都が1万3,539件(同▲5.8%)、埼玉県3,997件(同▲0.6%)、千葉県4,100件(同▲8.8%)、神奈川県8,325件(同▲1.1%)とすべてのエリアで減少した。
成約単価は、1平方メートル平均で39万5,100円(同4.0%増)で、3年ぶりに前年度を上回った。都県別では、東京都52万1,100円(同4.5%増)、埼玉県24万7,900円(同5.1%増)、千葉県24万5,400円(同 5.5%増)、神奈川県35万9,600円(同3.2%増)と全都県上昇となった。成約平均価格は、2,581万円(同3.2%増)と、2年ぶりに上昇。成約物件の平均専有面積は、65.32平方メートル(同▲0.7%)、成約物件の平均築年数は17.67年。また、新規登録件数は14万6,193件(同15.6%増)で、2ケタ増となった。
一方、中古戸建住宅の成約件数は1万607件(同▲2.1%)と、2年ぶりのマイナス。成約物件価格は、3,008万円(同0.2%増)と、3年ぶりに前年度を上回っている。