不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2011/5/25

被災地の復旧・復興を最優先に/すてきナイスグループ

 すてきナイスグループ(株)代表取締役社長の日暮 清氏は24日会見し、2011年3月期決算説明と12年度事業戦略等について語った。

 同期(10年4月1日~11年3月31日)の連結売上高は2,392億6,000万円(前期比7.4%増)、営業利益30億8,500万円(同 14.2%増)、経常利益18億100万円(同39.7%増)、当期純利益3億1,800万円(同▲37.9%)。販売費及び一般管理費の削減により営業利益は大幅増となったものの、東日本大震災により仙台物流センター(宮城県多賀城市)の倉庫等が被災。9億6,400万円を特別損失計上したため、純利益は大幅減となった。

 仙台物流センターは、営業機能と物流機能を宮城市場(宮城県大衡村)に一時的に移行、業務を行なっていたが、5月23日より仙台物流センターでの物流業務の一部を再開。当面の間、建材・住設機器のほか、被災地の応急仮設住宅の建築用資材の物流拠点として運営していく。なお、同社が仙台市内に供給した分譲免震マンションに被害はなかった。

 震災後のユーザー動向についても、GWの期間中のモデルルーム来場者数は対前年比8~9割程度と、購入者マインドに大きな変化はみられなかった。

 次期については、「東北地方をはじめとした被災地の復旧・復興を最優先課題として取り組んでいきたい」(日暮社長)とし、まずは応急仮設住宅の供給に注力。同社グループオリジナル金物工法「パワービルド工法」による応急仮設住宅の着工・物件供給を進めるほか、震災後の復興住宅向けの新商品として、東北エリア版「パワーホーム」の開発・供給を行なっていく。
 住宅資材事業は、被災地から離れた西日本エリアの営業を強化。「パワーホーム」を軸とした有力ビルダーなどの新規開拓を推進していく。また、毎年恒例の「住まいの耐震博覧会」の開催で、住宅の耐震化の普及・推進を進めていくほか、リノベーション事業「リナイス事業」など不動産ストック事業も強化する。

 なお、次期の業績予想は、連結売上高2,300億円、営業利益22億円、経常利益11億円、当期純利益5億円。

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