(株)東京カンテイは26日、2011年4月度の「中古マンション価格天気図」を発表した。全国47都道府県のファミリータイプ中古マンションの流通事例価格を月ごとに集計し、価格変動を「天気マーク」で表示したもの。価格が上昇傾向にある場合は「晴」、下落傾向にある場合は「雨」としている。
同月は「晴」が前月の8から6に減少。「薄日」が11から12に増加した。一方、「雨」は10から13に増加し、過去最多に。「小雨」は9から8に減少し、「曇」が9から10に増加した。前月から天気が改善した都道府県は13から7に減少、悪化は10から13に増加した。
前月比より改善した地域は山形県、福島県、富山県、和歌山県、岡山県、高知県、沖縄県。一方、悪化した地域は北海道、青森県、岩手県、宮城県、東京都などで、東日本大震災の影響がうかがえた。福島県は価格が2ヵ月連続で上昇したが、事例数は145から132へと減少している。
首都圏の70平方メートル換算価格は、東京都が3,898万円(前月比▲0.5%)と2ヵ月連続のマイナスとなった。周辺3県では神奈川県2,556万円(同0.2%増)、千葉県1,912万円(同0.5%増)、埼玉県1,887万円(同0.5%増)とわずかに上昇した。近畿圏は大阪府が1,868万円(同0.3%増)と3ヵ月連続で上昇し、「薄日」で推移。また、和歌山県1,242万円(同0.9%増)と上昇したが、そのほかの県では下落した。中部圏は愛知県での1,601万円(同▲0.2%)をはじめ、全体的に下落基調だった。