

NPO法人リニューアル技術開発協会は5月31日、2011年度通常総会を開催。11年度の事業計画等が原案どおり可決承認された。
11年度は、外部向け活動として相談員やマンションリニューアル技術者養成講座などセミナーの開催と、会員のための勉強会や見学会、情報交流会の提供を行ない、技術者の仕事へのモチベーション向上を図る。
具体的には(1)独自のリニューアル技術教育の推進、(2)他団体との連携、(3)会員同士の交流の活性化、(4)実務に貢献できる小冊子の刷新、(5)マンション管理組合の技術的支援など。
総会で挨拶した同協会名誉会長・須山清記氏は、「私は東日本大震災被災地の南三陸町出身であるが、東北人の粘りで被災地が復興してくれることを願っている。最近の大規模修繕工事は、工事費の安値に対する関心ばかりが高まっている。工事の品質を悪くしないためにも、予算に応じた修繕項目優先度の見直しが必要」と話した。また、同協会会長の望月重美氏は、「今年度は、外部に協会の名前をアピールしていきたい。エンドユーザーにとって良い仕事を行ない、会員同士の情報交換や交流の機会を増やしていきたい」などと語った。
総会後の懇親会では、引き続き須山名誉会長が挨拶。「災害はいつ発生するかわからないので、耐震や防災訓練などの取組みは重要。太陽光エネルギーの研究も必要だ。震災により地盤沈下が起きた場所も、リニューアル工事により、時間が経過しても建物の価値が上がる。値段や価値を維持できる取組みこそが、同協会の価値につながる」などと述べた。