旭化成ホームズ(株)は14日、経団連会館(東京都千代田区)でメディア対象の第4回「くらしノベーションフォーラム」を開催した。
住生活提案型商品開発のベースとなる調査・研究を実施している同社「くらしノベーション研究所」が主催するもので、現代社会における「暮らし」のあり方に対する課題に精通する専門家の講演を中心に年4回程度開催している。
今回は東北大学大学院教授の石田秀輝氏が「環境も人も豊かにする暮らしのかたちとものつくり」と題した講演を行なった。同氏は、「東日本大震災により暮らし方やものづくりの価値が改めて問われた」として、努力すればするほど劣化する地球環境「エコ・ジレンマ」や、人と地球を考えたものづくりのあり方などについて、事例を挙げて紹介した。
また、講演テーマに関連し、「くらしノベーション研究所」の取組みとして、家族の「場」の重なりを調査した研究結果についても紹介された。
フォーラムの冒頭挨拶した、旭化成ホームズくらしノベーション研究所所長・熊野 勲氏は「東日本大震災を契機に、省エネ、節電が身近な問題として社会的な関心が高まっている。暮らし方のパラダイムシフトが必要となっている。このフォーラムが、暮らしの本質から、住まいのあり方を考えるきっかけになれば」などと抱負を述べた。