三菱地所ホーム（株）は、全館空調システム「エアロテック」を一新した「新エアロテック」と、同システムを搭載したゼロエネルギーの注文住宅「ゼロ・ヴァリエ」を発売した。
「新エアロテック」は、従来の「エアロテック」の省エネルギー性能を向上させ、大幅にCO2を削減するもの。年間消費エネルギー量は従来仕様に比べ暖房で約42％、冷房で約37％削減。年間冷暖房費を約5万5,000円抑えることができる。また、対応床面積も50坪から65坪へと拡大。ルームコントローラーも8ヵ所から10ヵ所へ拡大し、多様な間取りに対応できる。1システム価格は、195万8,000円。
一方、「ゼロ・エヴァリエ」は、2009年秋に販売した2×4工法のエコライフ住宅「エヴァリエ」のゼロエネルギーモデルで、三菱地所（株）と共同で行なっている環境負荷低減への基礎研究で得られた環境技術を反映したもの。蓄熱床や大きな開口部の「コンサバトリー（温室）」による日射取得や、高い日射遮蔽効率を持つ軒・庇、コンサバトリー用の「外付けブラインド」を設置することで、自然エネルギーを活用。エネルギー負荷を削減するパッシブ設計技術を採用している。また「単結晶 太陽光電池モジュール」による創エネルギーや、CO2削減量や消費エネルギーを“見える化”する「HEMS」などを搭載している。
モデルプランは、延床面積146.56平方メートル（1階：85.29平方メートル、2階：61.27平方メートル）。同プランでの参考価格は3,954万円（税別）。
