(社)日本不動産鑑定協会は22日、八芳園(東京都港区)で第47回通常総会を開催。2010年度事業報告および収支決算、11年度事業計画および収支予算案が承認された。また、会長には前・副会長の緒方瑞穂氏((株)緒方不動産鑑定事務所・代表)が就任した。
11年度事業計画では、(1)新公益法人制度への対応、(2)連合会体制への移行対応、(3)協会運営の効率化と財務体質の健全化、(4)「不動産鑑定業将来ビジョン」のとりまとめおよび具体化などを掲げた。12年度より公益社団法人および連合会体制に移行すべく、新名称「公益社団法人日本不動産鑑定士協会連合会」などを定めた新定款も承認された。
また、6月2日発表した「将来ビジョン」に基づき、鑑定業を単一型から多様型のビジネスモデルに発展させていくため、グローバル化への対応や民需の拡大など、委員会ごとの検討のもと具体的施策を実施していく。
総会後開催された懇親会で挨拶した緒方新会長は「鑑定評価制度創設から48年を迎えるいま、鑑定評価の品質向上、自律機能の強化、地域社会への貢献の基本理念を改めて認識し、推進していく。将来ビジョンの推進などを通じ、鑑定業を社会インフラとなる情報産業に発展させていきたい」などと述べた。