東急不動産(株)は27日、新たに「グループ環境ビジョン」を策定。合わせて環境保全の取り組みを表現したメッセージとロゴマークを決定した。
同社グループでは、地球環境保全を重要な経営課題と位置付け、1998年に定めた「環境基本理念」のもと各事業において幅広く環境保全に取り組んできたが、制定から13年が経過したことから、社会の変化に合わせて見直しを実施。新たなビジョンを策定したもの。
今回策定した「環境ビジョン」は、「環境理念」「環境方針」「環境行動」を定め、グループ全体の環境活動の方向性を示している。環境行動では、CO2削減、生物多様性保全、水資源保全、省資源、健康配慮の5つの環境課題に対し、「目標を開示して実行」「先進的な取り組みに挑戦」「社会と協働して取り組む」の3つの視点で取り組むとしている。
同社は、新ビジョンの策定に合わせ、事業をとおして顧客とともに取り組む環境保全活動「緑をつなぐ」プロジェクトを、10月にも立ち上げることを明らかにした。同社グループ利用者と協働して、森林整備保全を支援、森林から産出される木材を事業の中で使用することにより、環境ビジョンに掲げる5つの課題を推進する。
マンションの購入者やゴルフ場利用者、商業施設来店者などの利用に応じ、同社グループが一般社団法人フォレストック協会を通じCO2吸収量クレジットを取得、その資金により日本国内の森林保全管理に寄与していく。10月から1年間で約900ha(東京ドーム200個分)相当の森林保全に貢献することをめざす。また保全対象の森林は、当面東北地方とすることで、震災復興支援にも貢献できるよう運用していく。