不動産ニュース / 調査・統計データ

2011/8/4

津波浸水面積は535平方キロメートル、22万棟が被害/国交省調査

 国土交通省は4日、東日本大震災による被災現況調査結果(第1次報告)を発表した。津波被災地の復興計画づくりを支援するため、津波被災地全体を現地調査したもの。調査対象は、津波被害のあった6県62市町村。福島原発警戒区域など現地調査不可能な地域は、自治体の提供資料や写真判読で把握した。

 調査対象となった行政区域の面積のうち、市街地を主体とした用途地域面積は933平方キロメートル。その13%にあたる119平方キロメートルが浸水した。また、集落・山林・農地面積1万1,445平方キロメートルの4%にあたる416平方キロメートルも浸水し、合計535平方キロメートルの浸水が確認された。

 浸水の深さをみると、最も多かったのが「2m~4m以下」の22%で、浸水区域の41%が2m以上の浸水だった。

 浸水区域の建物被害は、約22万棟。このうち流出住戸が約7万8,000戸、全壊が約3万4,000戸、全壊(1階天井以上浸水)が約8,000戸に達し、合わせると過半数を占める。また、浸水深さが2m以下の住戸の全壊率は40%に満たないのに対し、2mを超えると一気に70%を超えており、浸水2mが被災の大きな分かれ道だったことがわかった。

動画でチラ見!

座談会「事故物件に立ち向かう」

掲載誌はこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年6月号
本業に意外な効果!?不動産事業者のサイドビジネス
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/5/12

記者の目を公開しました

「シロアリ被害、発見できるのは今!」を更新しました。
知らずに進行するシロアリ被害…放置すると建物強度が低下。また、気が付かずに売却をしてしまえば契約不適合責任に当たることも…!? 早期発見が望まれますが、普段は床下でうごめいていて自分で見つけるのは難しいものです。しかし春から夏はシロアリが発見しやすくなるチャンスタイムだとか…?専門事業者を取材しました。