(株)ヤマダ電機は12日、東証一部上場の住宅メーカーであるエス・バイ・エル(株)の普通株式公開買付けと、第三者割当増資の引受けについて、取締役会において決議したと発表した。
エス・バイ・エルの筆頭株主であるユニファイド・パートナーズ(株)の保有する株式6,740万株、発行済み株式総数の40%を取得するとともに、エス・バイ・エルが実施する3,500万株の第三者割当増資を同社が引き受けることにより、エス・バイ・エルを連結子会社化する。
ヤマダ電機グループは、「スマートハウスビジネス」として、既存住宅への太陽光発電装置搭載や、オール電化対応してからの再販事業などに積極的に取り組んできた。しかしスマートハウスビジネスの積極展開に向けては、事業展開のスピードアップが急務であり、新築住宅を含めた住宅事業のノウハウの獲得が必要であると判断。またエス・バイ・エルでも、ヤマダ電機と提携することで、信用力の向上、営業力の強化につながると判断したもの。
ヤマダ電機の公開買付け価格は、1株につき62円。買付期間は8月15~10月4日、買付け予定数は8,500万株で、買付代金は52億7,000万円を予定。
エス・バイ・エルの第三者割当の発行価格も1株につき62円、発行新株式数は3,500万株で、調達資金は21億7,000万円。
なお、今回の買付けは、上場廃止を意図するものではないため、8,500万株を上限として 公開買付けを実施するため、買付け後も東証一部上場を維持する方針としている。