不動産ニュース / 調査・統計データ

2011/8/19

「太陽光発電・自立運転モード」、東日本大震災被災地の約70%が活用/積水化学工業調査

 積水化学工業(株)住宅カンパニーはこのほど、「太陽光発電システム(PV)自立運転モードの利用実態調査」結果を発表した。セキスイハイムの「おひさまハイムFAN会員」(総会員数6,125名)を対象にメールでアンケートを実施。調査期間は7月13~20日、有効回答は1,118件(震災エリア153件、計画停電エリア329件、震災・計画停電エリア以外636件)。

 「自立運転モード」とは、停電などにより電力会社から電力供給がされない場合、太陽光発電電力を専用コンセントから使用するモード。PVの自立運転の使用実績は、全体で22%にとどまっていたものの、震災エリア67%(宮城・岩手に限ると94%)、計画停電エリア33%と停電したエリアの使用率が突出しており、同社は「停電時に役立った」と分析している。自立運転機能の使用方法については、全体の80%が知っていると回答し、認知度は高かった。

 また、停電時に自立運転モードで動かした機器は、震災エリアでは「携帯電話」が80%でトップ。以下「炊飯器」51%、「テレビ」40%と続いた。これに対し、計画停電エリアは、「テレビ」26%、「携帯電話」24%、「冷蔵庫」23%の順となり、震災エリアは“通信と食”が重視されたのに対し、計画停電エリアでは炊飯器の利用は1割にも満たないなど使用方法の違いが浮き彫りとなった。

 自立運転の稼働時間は、震災エリアは「3時間以上」60%、「2~3時間」15%。計画停電エリアは「1時間以内」39%、「1~2時間」29%となった。

 なお、フリーアンサーでは「震災時は寒かったのでファンヒーターが使えて助かった」「電気ポットでお湯を沸かし温かいコーヒーを飲んで、気持ちが落ち着きほっとした」などのコメントのほか、「自立運転でつくった電気を夜も使えたら」という意見も多く、蓄電地への期待の高まりがうかがえた。

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