(株)LIXIL、(株)LIXIL住宅研究所 アイフルホームカンパニーは18日、東京大学生産技術研究所と共同で、エネルギーマネジメントの実証実験を共同で行なう実験住宅「COMMAハウス(コマハウス)」(COMfort MAnagement ハウス)を、東京大学駒場IIキャンパス内に開設した。
「COMMAハウス」は、「いえ・もの・情報・ライフスタイル」を統合して、快適性・省エネ性を実現し、持続可能エネルギーの最大導入に貢献する住宅を2020年に広く普及させることを目標に、さまざまな実験を行なうための住宅。気密・断熱・耐震機能に優れた構造体に、風・光・熱をコントロールする開口部材や、太陽光発電・太陽熱利用機器・省電力照明(LED・有機EL)・HEMSを導入している。特定メーカーによる機器の利用状況の見える化や省エネルギー制御といった考え方にとどまらず、建物そのものの特性やプランニングを生かし、住宅としての性能、意匠性を維持しつつ、そこで暮らす人の快適性を最適なエネルギーコントロールで実現することをめざす。
今後、さまざまなメーカー、異業種の機器の協調運用ができるオープンなシステムで実験を行ない、蓄積したデータをライフスタイル提案に活用するなど住まい手を巻き込んだ取組みも実施予定。さらに、東日本大震災の教訓も生かし、分散電源やエネルギー貯蔵などの自立性の確保についても検証していく。