積水化学工業(株)は31日、2009年から5ヵ年の中期経営計画「GS21-SHINKA!」の後半3年となる「ローリングプラン」の記者説明会を開催した。
「ローリングプラン」では、これまで進めてきた成長フロンティアの開拓により高成長を遂げた7分野「フロンティア7」(住宅ストック、管路更生、水インフラ海外、機能材、車両材料、電子材料、メディカル)を中心に各事業において成長と改革を進め、グループとして、3つのSHINKA(フロンティア、モノづくり、人材)を磨き上げていくのが狙い。
住宅カンパニーについては、10年度は契約、売上棟数は減少したものの、収益体質を強化したことで、直近10年で最高益となる営業利益244億円を達成。13年度へ向け成長に軸足を移し、売上高5,000億円、営業利益340億円の達成をめざす。
重点施策として、生販一体の地域事業会社でのエリア戦略を展開。蓄電池付次世代スマートハイムの先行テスト販売を視野に入れ、HEMS、PVとの連動性や、深夜電力利用によるピークカット等を検証していく。
また、顧客の循環型事業モデルの確立をめざして、オーナーサポートを進化させるほか、タイでの住宅事業を本格化に取り組んでいく。
同社取締役専務執行役員住宅カンパニープレジデント・高下貞二氏は会見で「第2ステージでは、成長に軸足を移し、シェアの拡大を図っていく。スマートハウスなどの先進性や、コストパフォーマンス、オーナーサポートをさらに進化させて、永く住み継がれる住まいを提供し、エリアで最もシェアの高い企業をめざしていく」などと述べた。