積水ハウス(株)は8日、2012年1月期第2四半期決算を発表した。
当期(11年2月1日~7月31日)は、連結売上高7,463億9,300万円(前年同期比1.0%増)、営業利益325億5,200万円(同23.4%増)、経常利益325億6,800万円(同26.3%増)、当期純利益168億6,800万円(同23.8%増)となった。
戸建住宅事業は、環境配慮型住宅「グリーンファースト」を事業拡大のドライバーとした拡販戦略「グリーンファースト戦略」にもとづき受注活動を展開し、空気環境配慮型住宅「Airkis(エアキス)」等のほか、東日本大震災の被災地向け規格型住宅を提供。木造住宅「シャーウッド」の受注増を受け、同住宅に使用する建材部門を内製化し、生産能力の向上やコストダウンを図った。その結果、売上高2,278億6,600万円、営業利益239億5,300万円となった。
賃貸住宅事業では、まち並みとの調和や環境負荷の軽減、安全・安心をもたらす設計などをコンセプトにした「シャーメゾンガーデンズ」を積極的に提案。現場見学や土地活用の提案を行なう販売促進イベントの開催が受注増につながり、売上高1,333億6,500万円、営業利益121億2,700万円を計上した。
なお、同社は、通期業績予想を上方修正し、連結売上高1兆5,200億円(前回予想比7.9%増)、営業利益680億円(同0.6%増)、経常利益685億円(同8.1%増)、当期純利益355億円(同4.3%増)とした。同社グリーンファースト戦略による販売活動が堅調に進んでいることに加え、震災後の復興需要や建物の変形を約2分の1に抑えることができる制震システム「シーカス」など、住宅性能の安全・安心性に対する関心が高まっていることから、今後業績が好調に推移すると予想したもの。