国土交通省は9日、「住宅着工統計による再建築状況の概要(平成22年度分)」を発表した。
住宅着工統計のうち、除却を伴う新設住宅着工戸数について、集計・整理したもの。
この場合の「再建築」とは、既存の住宅の全部または一部を除却し、引き続き当該敷地内において住宅を着工するものを指す。
同年度に再建築のため除却された住宅戸数は、全体で7万1,660戸(持家5万3,145戸、貸家1万7,464戸、給与住宅1,051戸)で、その跡地に再建築された戸数は9万1,353戸で1.27倍となった。
再建築されたのは、持家が4万7,592戸(全体の52.1%)、貸家3万8,048戸(同41.6%)、給与住宅1,346戸(同1.5%)、分譲住宅4,367戸(同4.8%)だった。
また、利用関係別の再建築戸数を除却戸数に対する割合でみると、持家が0.90倍、貸家が2.18倍、給与住宅が1.28倍であった。
圏域別では、首都圏が1.58倍、中部圏が1.13倍、近畿圏が0.99倍、その他地域が1.16倍となった。
再建築率は11.2%(前年度11.6%)。
利用関係別の構造別再建築率は、持家では木造13.6%(同14.5%)、非木造24.3%(同24.1%)、貸家では木造9.7%(同9.1%)、非木造14.7%、分譲では木造0.9%(同0.9%)、非木造3.3%(同3.6%)。
都市圏別の再建築率は、首都圏が13.6%(同14.0%)、中部圏が12.07%(同11.7%)、近畿圏が8.9%(同10.7%)、その他地域が9.4%(同9.7%)だった。