(社)高層住宅管理業協会は17日、横浜市歴史博物館講堂(横浜市都筑区)で「地域共生セミナー~これからのコミュニティを考える~」を開催した。
同セミナーは、少子高齢化の進行などにより社会情勢が変化するなか、マンションとその地域におけるコミュニティが重要な要素となってきていることから、マンションとその周辺地域のコミュニティ形成をテーマに実施したもの。
セミナーでは、港北ガーデンホームズ自治会の安井正秀氏が「港北ガーデンホームズ自治会と地域社会との絆」をテーマに講演。自治会設立の経緯や管理組合との連携、加入促進活動による加入率93%に至るまでの取組みについて具体的事例を交えながら紹介した。
その他、横浜市都筑区地域振興課長・新堀嘉代子氏による横浜市都筑区の取組みや山梨学院大学法学部教授・日高昭夫氏による「今後のマンションと地域コミュニティの形成について」をテーマにした講演などが行なわれ、管理会社社員などを中心に約100名が聴講した。
セミナー冒頭に挨拶した同協会理事長の黒住昌昭氏は「当協会は2010年の30周年を機に地域共生をうたい始め、“子ども安全見守り活動”や“防犯セミナー”などを開催してきた。マンション管理は建物の管理を超えて地域と共生していく時代に入った。災害時に避難場所を提供するなど、マンションゆえの利便性を活用し、地域に和やかな住生活を提供できるようなあり方を追求していきたい」などと語った。