三井ホームリモデリング(株)は27日、ライフスタイルレポート『独立シニアの20年住まい学』を発行、合わせて記者発表を行なった。
同社には建築士の資格を持つ女性リフォームプランナーが約150名ほど在籍、実際の生活者が抱える悩みや要望に向き合うことで培ってきた知識や技術が集積されていることから、こうした情報に専門的な分析を加え、広く発信していく機関として2007年に「三井のリフォーム 住生活研究所」を創設、毎年リフォームに関するさまざまな提言を行なうライフスタイルレポートを発行している。第7弾となる今回は、高齢社会に生きるシニア世代の夫婦の住まいと暮らしに着目し、レポートをまとめた。
具体的には、老後は子供に頼らずに夫婦だけで暮らそうとする60歳代以降の人が増加していることから、同研究所ではこうした世代を「独立シニア」と名付け、この世代がどういった暮らしをイメージしているのかなどを同社のリフォーム事例を通して調査。これを踏まえ、60歳代からの20年、老齢期の暮らしがより快適で、安全・安心な住まいを確保するためのリフォームポイントをハード・ソフトの両面から考察している。
同日開催された発表会において、同研究所所長の西田恭子氏は、「独立シニアの住まいをリフォームする際は、資産の把握と親子・夫婦関係の確認、高齢者施設への基礎知識などが必要。夫婦が共存する知恵と工夫をまじえ、介護生活を念頭においたリフォームが必要になる」などと語った。