

東急不動産(株)は7日、銀座TSビル(東京都中央区)の1・2階を使った復興支援活動「東日本復興応援プロジェクト from 銀座」を開始。同日、オープニングセレモニーを開催した。
同プロジェクトは、該当スペースを「東日本復興応援プラザ」として無償で賃貸。東北地方の物産販売や、被災地の写真や映像などの公開、被災地の食材を生かした軽食提供、チャリティイベントなどに利用してもらうもの。日本有数の商業中心地であり、情報発信力の高い銀座で活動してもらうことで、震災や被災地の人々に対する関心が風化しないようすることが狙い。
物産販売コーナー「銀座いきなり市場」では、宮城県気仙沼市の地元企業の物産・食材を販売する。被災地の情報発信を行なう「銀座ひろがれ舞台」では、気仙沼の地元紙による被災地の現状を伝える写真や映像を公開するほか、俳優・滝田 栄氏が復興を祈願して作成した菩薩像を展示している。
22日からは俳優・柴 俊夫氏主宰の(社)子供のための柴基金によるチャリティイベントを開催するほか、11月上旬には「銀座つながる食堂」をオープン、東北地方の食材を使ったメニューの提供を開始する。なお、オープニングイベントとして、8日には「サンマつみれ汁」、9日には「ふかひれスープ」などを、先着500食無料で提供する。
同日会見した同社取締役専務執行役員・小倉 敏氏は、「震災復興支援として、何か心に残ることをできないかと考え、今回のプロジェクトにつながった。今後は、東北の他地域とも連携しながら復興に貢献していきたい」などと話した。また、気仙沼商工会議所会頭・臼井賢志氏は、「世界や日本の多くの人からの支援には、大変感謝している。復興に向け、地場産業の活性化や雇用の確保、コミュニティの自立などを図り、新たな地域社会を作ることに挑戦していきたい」などと語った。