(株)ビルディング企画は11日、9月の東京主要5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)の大型オフィスビル市況速報を発表した。
同月の大型ビル平均空室率は7.27%(前月比▲0.19ポイント)と、8ヵ月連続で改善した。区別では、千代田区5.64%(同0.12ポイントアップ)、中央区7.18%(同0.38ポイントアップ)、港区8.17%(同▲0.66ポイント)、新宿区8.78%(同▲0.49ポイント)、渋谷区7.50%(同▲0.09ポイント)と、最も空室率が改善したのは港区となった。
平均募集賃料は37ヵ月連続の下落で、坪当たり1万9,204円(同▲45円)となった。また、新築ビルの空室率は19.07%(同▲3.27ポイント)となった。
同社は「全体的に動きが少なかったが、増床や立地改善を目的とした前向きな移転が多く聞かれていることから、今後も値頃感のある築浅物件を中心に空室の改善が期待される」と分析している。