三井ホーム(株)は17日、同社の埼玉工場(埼玉県加須市)の敷地内に完成したビオトープ「しあわせのふる里」を報道陣に公開した。
ビオトープは、生き物を意味する“BIO”と場所を意味する“TOPE”を組み合わせた言葉で、自然状態を保全することで生態系を保護したり、復元することで多様な生物が住む空間を創出するもの。
「しあわせのふる里」は、利根川や渡良瀬遊水池など周辺部の自然との生物往来を視野に入れながら、動植物が生活できるように配慮したもので、同社の生物多様性保全活動を推進し、自然保護などに努めることが狙い。天然池(雨天貯水)を中心に、それを囲む水草護岸、木材や小枝、小石を積み上げたエコスタック、工場から出た廃棄木材を再利用したウッドチップ舗装路、低木植域などで構成。施工面積は約600平方メートル(ビオトープエリアは1,154平方メートル、池沼部113.4平方メートル)。
オープニングセレモニーで挨拶した同社代表取締役社長・生江隆之氏は「わが社は自然の恵みである“木”を生かした家づくりを行なっているが、自然に恵まれたこの土地にビオトープを再現し、オープンできたことを嬉しく思う。今後も末永く、地球や自然を守ることを意識しながら、本ビオトープを育てていきたい」と挨拶した。当日は、加須市立原道小学校の5・6年生によるメダカの放流なども行なわれた。