三井不動産レジデンシャル(株)は25日、超高層マンション「THE ROPPONGI TOKYO CLUB RESIDENSE」(東京都港区、総戸数611戸)の竣工見学会を開催した。
同物件は、「六本木三丁目地区第一種市街地再開発事業」として、三井不動産レジデンシャル(株)と東京建物(株)、住友商事(株)、(株)ケン・コーポレーションが共同で、2008年より開発を行なってきたもの。一般分譲住戸345戸と、事業協力者住戸84戸、非分譲住戸の「スーペリアレジデンス」182戸、商業ゾーンからなる。
建設地は、東京メトロ日比谷線・都営地下鉄大江戸線「六本木」駅徒歩3分。敷地面積約5,700平方メートル、延床面積約6万4,000平方メートル。建物は、鉄筋コンクリート造地上36階地下1階建て。
最大の特長は「クラブ・レジデンス」というサービスで、居住者を“クラブメンバー”と考え、クラブマスターという名のコンシェルジュが24時間365日常駐し、各要望に対するサービスをワンストップで提供する。車の入出庫を行ないコーチエントランスに用意する「バレーパーキングサービス」や、荷物を自宅や車に運ぶ「ポーターサービス」といったホテルライクなサービスのほか、国内外で評価の高いアーティストのフラワーアレンジメントや、有名サロンのセラピストが自宅に訪れ施術するといったサービスを提供。チケットの手配や提携高級レストランの紹介・予約といったサービスなどを住戸外で受けることもできる。
スカイラウンジやゲストスイートなどの共用部分は、海外で活躍するデザイナーのクラウディオ・コルッチ氏がデザイン。各居住空間も国内外で活躍するデザイナーによる設計となる。また、建物に入る時点から各住戸まで5段階のチェックを行なう高度なセキュリティ体制、非常用発電機や防災備蓄倉庫なども設置している。
住戸は、専有面積38~177平方メートル。販売価格は5,150万~4億8,000万円。一般分譲住戸については、9割が申し込み済み。購入層は30~60歳台と幅広く、単身や二人住まいが7割以上を占めた。
竣工見学会で挨拶した同社都市開発一部開発室室長・稲田信行氏は、「六本木という世界の関心が高いエリアで、ディベロッパー各社のノウハウを結集した物件ができた。ソフト面も、ホテルライクなサービスを提供するなど新たな挑戦をしており、発売以降2,000組以上の来場を集めることができた」などと語った。