三菱地所(株)は28日、中国蘇州市蘇州工業園区において、タワーマンション2棟と文化・商業施設からなる複合開発事業に参画すると発表した。
同プロジェクトは、台湾の誠品股份有限公司(以下、誠品)との共同事業で、同社はSPCを通じ約20億円を出資。プロジェクト・マネジメント、住宅の商品企画、分譲事業で主導的な役割を担う。
開発地は、蘇州工業園区CBD(Central Business District)の中でも一等地に位置し、2012年に開通予定の地下鉄駅からも至近。地上24階および26階建ての2棟のタワーマンションを建設、住宅の総戸数は約250~300戸となる予定。文化・商業施設の延床面積は約5万平方メートル、生活・文化をコンセプトに、誠品が中国本土で初出店となる店舗を建設、管理・運営する。
同社は、中国で上海駐在員事務所を4月に開設、10月には中国・瀋陽におけるアウトレット事業への参画を発表している。今後も、アジアでの新規事業機会に積極的に取り組んでいく考え。
なお、同プロジェクトの着工は11年12月、竣工は14年の予定。