(株)陽光都市開発は2日、上海徳威企業発展有限公司(最高経営責任者:呉 文偉氏、以下、徳威)、徳威グループの思源国際発展有限公司、フィンテックグローバル証券(株)と資本提携したと発表した。
陽光都市開発は、投資用ワンルームマンション販売を一貫して手掛けてきたが、リーマンショック以後業績が悪化。2011年、電話による違法な営業活動で業務停止を受けたこともあり、不動産管理・仲介・賃貸事業へのシフトを強めるなど事業体制の再構築を図っていた。今回の資本提携は、同事業改革に向けた財務基盤の安定を図ることが目的。
徳威グループは、上海を拠点に不動産仲介業、不動産資産運用・管理業、建材・内装用品販売業などを展開しているほか、中国国内と海外の個人投資家に向け、同国内・海外の投資用不動産を販売している。
陽光都市開発は、徳威グループとの資本提携により、(1)同社が開発した投資用マンションの中国の個人投資家向け販売、(2)徳威グループの窓口として中国進出予定の日本企業への事務所・駐在員向け住居の紹介、(3)徳威グループが中国で投資用マンションを企画開発する際の指導助言、(4)同社が行なうリフォーム事業の建材の徳威グループからの調達といった事業協力に向け協議していく。
また、フィンテックグローバル証券とは、同社が投資用マンションを徳威グループの顧客に販売する際の不動産小口化などで協働関係を結んでいく方針。
資本提携に伴い、同社は思源国際発展有限公司を割り当て先とする第三者割当で3万3,982株を発行。思源国際発展有限公司は同社株式の35.56%を保有する筆頭株主となる。