(株)デンソーは7日、トヨタホーム(株)、ミサワホーム(株)と共同でホーム・エネルギー・マネジメント・システム(HEMS)を開発したと発表した。
同社としては初のHEMS開発で、プラグインハイブリッド車(PHV)・電気自動車(EV)と関連したオプション機能があることが特長。充電器を連携させ、PHVやEVの充電をタイマー設定できるほか、乗車前に自動車の空調を作動させるプレ空調を、HEMSのモニターやスマートフォンから行なうこともできる。
コントローラーは7インチタッチパネル式TFT液晶モニターを採用。業界で初めて、CO2ヒートポンプ給湯機の台所リモコン、太陽光の売電・買電の表示、PHV・EV、蓄電池の充電状況の表示を1つのモニターに統合した。市販は、2012年2月以降を予定している。
また同社は、トヨタホーム、ミサワホーム、新神戸電機(株)の4社で「家庭用蓄電池」も開発した。容量は8.4kWh。蓄電池をHEMSと連携させることで、昼間などピーク時の電力負荷の集中を抑制できるほか、停電時においても、特定の部屋の照明器具など、最低限の電気機器を一定時間使用できる。今後、経済産業省の「次世代エネルギー・社会システム実証事業」(10年度から5ヵ年)の成果を活用し、さらに進化させていく予定。