野村不動産(株)は14日、開発を進めている分譲マンション「プラウド綱島上町」(横浜市港北区、総戸数108戸)が、横浜市と民間企業が連携して低炭素都市の実現を目指す「横浜スマートシティプロジェクト(YSCP)」に事業参加すると発表した。
YSCPは、日本型スマートグリッドの構築や海外展開を実現するための取り組みとして2010年4月、経済産業省の「次世代エネルギー・社会システム実証地域」に認定されたプロジェクト。横浜市と民間企業とが協働し、再生可能エネルギーの大量の導入、住宅、ビル、地域でのエネルギーマネジメント、次世代交通システムなどの各プロジェクトの実証を行なう。
「プラウド綱島上町」では、マンションの専用部内において東京ガス(株)と協力し、iPad(各戸無償提供)を利用したHEMSを導入、家庭内の電気、ガス、給湯の消費量の見える化を実施する。データ分析に基づいた省エネアドバイスをするほか、自宅内ではiPadを利用したガス器具の操作もできる試行サービスの実証を行なう。
また、(株)NTTファシリティーズによる割安な高圧電力の一括購入システムと電力ピーク抑制を促すスマートサービス「Enne Vision」を導入し、エネルギー利用の抑制および消費動向の変化の実証を3年間行なっていく。
なお、「プラウド綱島上町」の概要は、東急東横線「綱島」駅徒歩12分。鉄筋コンクリート造地上5階地下1階建て、敷地面積5,409.22平方メートル、延床面積9,782.82平方メートル。間取りは3LDK~4LDK、専有面積68.80~82.42平方メートル。予定販売価格は4,100万円台~5,900万円台。販売は12年1月上旬、引渡しは同年9月中旬を予定している。