大和ハウス工業(株)は、愛知県小牧市の「ダイワハウス愛知北ビル」で、12月19日から次世代環境配慮型オフィスの実証実験を開始する。
同社では法人向け建築物について、2020年までに環境負荷「0(ゼロ)」(運用時のCO2排出量ゼロ)を目指す「Smart –Eco Project(スマートエコプロジェクト)」をスタート。その第1弾としてCO2排出量を最大約50%削減可能とした環境配慮型オフィス「D's SMART OFFICE(ディーズ スマート オフィス)」を7月から販売している。これに続く第2弾として、独自の環境配慮技術を採用、CO2排出量50%以上を目指す実証実験を開始することとしたもの。
自然光を直接事務所内に採り込むことができる光伝送道や、光拡散フィルムを使用したブラインド、温度・水分センサーを利用し維持管理やメンテナンスを容易にした壁面緑化システムなど、自然の力を生かした「パッシブコントロール」を実施。さらに9.84kWの太陽光発電システムや両面発光型LED導光板照明に採用による創エネ・省エネを行なう「アクティブコントロール」、エネルギーを見える化するBEMS(Building and Energy Management System)、人感・昼光センサーなどで適正に制御する「スマートマネジメント」なども組み合わせ、CO2の55%の削減を目指す。
実験期間は1年間。実証実験で採用し、効果検証した環境配慮技術を、次世代オフィスの開発に活用していくほか、同事務所をショールームとしても活用していく。