不動産ニュース / IT・情報サービス

2012/1/30

都心3区のオフィス賃料、全指数で低下。回復に向けた動きは一歩後退/三幸エステート調査

 三幸エステート(株)は30日、(株)ニッセイ基礎研究所と共同開発した成約賃料に基づく東京都心3区オフィスマーケットの規模別指標、「オフィスレント・インデックス」の2011年第4四半期(10~12月)版を発表した。

 1994年第1四半期を100とした当期の都心3区賃料指数は、3区全体が73(前期比▲2ポイント)、大規模ビル71(同▲3ポイント)、大型ビル72(同▲4ポイント)、中型以下74(同▲2ポイント)と、全指数で下落。前期は、大規模ビル、大型ビルの賃料上昇で市況好転も期待されたが、市況回復への動きは一歩後退となった。なお、「全体」および「中型以下」は、11年第1四半期に記録した94年統計開始以来の最低値まで低下した。

 また、賃料の対前年変動率は、3区全体で▲4.7%(変動なし)、大規模ビル▲7.3%(同1.3ポイントアップ)、大型ビル▲3.9%(同▲0.6ポイント)、中型以下▲3.8%(同0.2ポイントアップ)。依然として、すべての建物規模で対前年同期比はマイナスを記録しており、市況回復には至っていないとしている。

 なお、都心3区大規模ビルの空室率は、前期比0.2ポイント改善の5.0%。3期連続で改善する一方、前期上昇した賃料は1坪当たり1万5,717円(同▲550円)と再び低下した。

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。