三菱地所(株)は3日、2012年3月期第3四半期決算を発表した。
当期(11年4月1日~12月31日)の連結営業収益は6,720億3,100万円(前年同期比4.1%増)、営業利益は1,036億7,600万円(同▲7.9%)、経常利益は829億3,000万円(同▲11.4%)、四半期純利益は518億5,600万円(同16.7%増)。固定資産売却益20億800万円を特別利益として、また投資有価証券評価損43億500万円、サービスアパートメント事業関連損36億200万円を特別損失に計上したが、前期より特別損失額が大幅に減少。増収増益となった。
主力のビル事業は、建物賃貸収益が減収となったものの、「赤坂パークビル」の売却等により営業収益3,904億100万円(前年同期比14%増)、営業利益1,164億300万円(同7%増)に。当期末時点での空室率は4.72%。
住宅事業では、「横濱紅葉坂レジデンス」や「パークハウス東中野リヴゴーシュ」等を発売したが、売上計上戸数が前年同期に比べ減少したこと等から減収。営業収益1,589億5,400万円(同▲24%)、営業損失は78億5,800万円(前年同期:営業利益5,900万円)となった。
同日開催された説明会で、同社広報部長の髙野圭司氏は「マンション事業の減収減益は、震災の影響で引き渡しが遅れた影響。600戸の期ずれが起き、計上方法の変更なども含め、12年3月期は売上計上戸数を800戸上方修正し、5,500戸としている。そのうち90%超がすでに契約済み。また、現在発売中のマンションの70%が契約済みで、在庫も解消しており順調に推移している」などと話した。
通期については、営業収益1兆100億円、営業利益1,460億円、経常利益1,100億円、当期純利益550億円を見込んでいる。